歯を削らない、歯を残す、長持ちをさせるという診療コンセプト
歯をどうすれば残せるのか。
やはり、できるだけ治療を受けずに済む環境をつくることだと思っています。

例えばむし歯治療では金属、セラミックス、プラスチック等を歯に接着・合着させ、失った歯質を修復します。
その修復物は1日に数千回という噛む力を受け、唾液や菌にさらされるという過酷な環境に置かれます。
壊れてこない方が不思議ですよね。

上の写真の銀歯を外すと中ではこのような状態となっていました。
その治した銀歯などが数年後、むし歯の再発や脱落などにより再治療が必要となった時には神経を失うかどうかという状態となっていることが多々あります。
”これからどう歯を残していくのか” ”歯を削らないためになにができるのか”を考える
治療が必要とされている歯の治療はもちろんしなくてはなりませんが、そこにこだわることも必要です。
精度や材質、接着などが歯の寿命を変えるからです。
あとは当たり前のことですが、できるだけ歯を削らないということ。
むし歯のなりかけ、少し茶色いからと治療をする。それがきっかけで修復したものが噛む力などで壊され、また修復物の下で傷んだ歯質を失いさらに大きな修復物が入る。結果的にさらに壊されやすい環境となってしまうためです。
(一本の歯が6回治療を受けるとほぼ抜歯に。 → 歯の寿命を延ばすための総合的な歯科治療 )
視診で茶色いからと歯を削るのではなく、初期むし歯をむし歯診断機器により(もちろん無料です)治療が必要となるレベルまでフッ素や予防処置により可能な限り時間を稼ぎます。
小児歯科でも可能な限り治療をしないで維持をするということは特に重要とされます。治療をすれば壊れるものが入るため、その再治療により今度は乳歯で神経を失うことになればトラウマを抱えることにもなりかねません。
予防により、治療を受けていない歯を極力むし歯治療から守る。
そして治療を受けた経験のある歯のむし歯再治療においては精度にこだわりをもって行う。
最小限の治療とし、更なる再治療を先延ばしにし神経を守るということを”極力歯を削らない治療”と私たちは考えています。
”歯を少しでも削らない”ため、治療内容だけではなく、その先20年、30年先にどのように歯を残すことができるのかを考え診療をしています。









