Archive for the ‘審美歯科 審美治療’ Category

・金属アレルギーにも対応 歯や神経を残すための精密な審美治療

2024-04-11

金属アレルギーがあるためセラミックスによる治療を希望された患者さんです。

治療を任せる医院を探していたところ当院の症例写真を見て来院していただきました。

 

ネット上でもよく見かけるように奥歯は咬合力がとても強くかかる場所であるためセラミックスが欠けやすい場合があります。

当院では強固な接着法を用いる精密なセラミックス治療を開院以来とても多くの方に任せていただき治療実績を積み重ねてきました。

この12年でむし歯再発や硬いものを噛み欠けることによる再治療は数えるほどしかなく、10年以上再治療をせず済んでいる方が多々いらっしゃいます。

 

文京区豊島区茗荷谷千石高橋歯科クリニック文京

治療前

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治療後

セラミックスでは欠けてしまうからとジルコニアを用いる医院もありますが、ジルコニアは奥行きのない白い色であるだけはなくとても硬いため当院ではインレーにおいてはジルコニアではなくセラミックスが歯にとって最善の選択肢としています。

 

当院では”白ければ良い”のではなく、精密に歯の形態や機能を回復させることにより歯や神経を生かすためのセラミックス治療を行なっています。

 

 

当院は13年目を迎えました。

歯の状態にもよるため全ての方に長持ちを約束できるものではありませんが、開院以来で再治療の数は数えるほどで済んでいます。

開院2年目で神経を残せるかどうかというむし歯治療に神経を残しセラミックス治療をした方が11年経過した先日、硬いものを噛みセラミックスが一部欠けたため再治療を行いました。

セラミックスの中は11年前とほぼ変わらず無傷と言えるほどの状態であったため今回も神経を残すことができました。

再治療を行うことがまだ少ないため自身が行った治療の結果を見ることができる機会でしたが、下の写真のように銀歯による治療では数年で二次的なむし歯となります。

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

矯正治療が終わり会話でも笑顔でも見える銀歯をセラミックスにて治したいと来院された患者さん

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

銀歯を除去するとほとんどのケースでこのように中はむし歯になっています

とても多くのセラミックス治療を行なってきましたが当院が行う精密なセラミックス治療では数年でこのような状態になることはまだありません。

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当院では白く治すことが目的ではなく歯を生かすための精密な治療を行なっています。

セラミックス治療により神経を残す可能性を高め、結果的に歯の喪失を遅らせる。歯の寿命を延ばす。

それが私たちが行なっている精密な歯科治療、審美治療です。

 

 

 

 

症例写真に掲載しているセラミックスインレーについて

セラミックスインレー:66000円  治療回数:2回

顕微鏡や拡大鏡を用いる精密な歯科治療、審美治療は保険外診療時に行なっています。

修復物に半永久はありません。硬いものを噛み欠けることやむし歯による再治療、銀歯の中のむし歯治療により神経が傷むこと、歯の状態により(神経を失っている歯の感染や歯の亀裂)歯の喪失は起こりえます。(インレー・クラウン等の保険外診療には保証制度を設けています)

・奥歯ダイレクトボンディングに保証がない理由

2023-09-01

ダイレクトボンディングは適応を限って当院では行なっています。

 

下の写真のように歯間部にかかる治療部位に行う当院が考える最善の治療はダイレクトボンディングではなく、再治療を先延ばしするために行うセラミックス治療です。

特に奥歯において神経を可能な限り失いたくない、歯を持たせたいと考えられる方にはダイレクトボンディングではなくセラミックスによる治療をお勧めしています。

 

なぜなら、ダイレクトボンディングはセラミックスではなく、あくまでプラスチックだからです。

 

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この患者さんは3年前にダイレクトボンディングを15万円をかけて他院で受け、それが欠けてしまったために初診来院されました。

手前の歯と合わせて2本にダイレクトボンディングにて治されたそうですが治療直後から奥歯との間に食べ物が詰まりフロスがひっかかる状態だったとのことです。

 

 

このように歯間部の歯の形が失われている場合にダイレクトボンディングを行うと欠ける、すり減る、フロスがひっかかる、食べ物が詰まるなどのことが起こりやすく、結果長持ちせず再治療が必要となってしまう場合があります。

今回も咬む力で接着が緩んだかフロスをしにくいことで修復の周囲からむし歯になったかで結果的にむし歯をとることでむし歯治療をしなくてはならない状態でした。

 

歯や神経を残したいという思いがあり当時ダイレクトボンディングを選択されましたが、大きく欠けた奥歯だけではなく手前の歯のダイレクトボンディングも一部欠けフロスがひっかかる状況となっていたため、今回は”再治療を先延ばしすることで神経を守る”という目的をもってセラミックスインレーによる治療を希望されました。

 

 

→  ダイレクトボンディング 審美用強化プラスチック治療

上ページに奥歯ダイレクトボンディングなどの症例写真をあげているので宜しければご確認ください。

 

 

セラミックス治療との違い

ダイレクトボンディングは最小限ですむという聞こえが良い治療ではありますが、奥歯で用いれば噛む力によりすり減りが生じ、強度の高いセラミックスに比べ欠けやすい治療法でもあります。

フロスが引っかかる、お肉などが歯間に詰まるなどの完成となればケアをしにくい環境によりむし歯の再発が生じ再治療が必要となることが考えられます。

 

口の中でプラスチックを整形し歯の形をつくるダイレクトボンディングに対し、セラミックスインレーは歯型をとり口の外で天然歯を再現するようにつくったものをはめ込むという治療であるため材質的に優れている上にフロスによるケアをしやすい環境をつくれるため、欠けにくく清潔であり再治療や神経喪失を遅らせること、歯の寿命を延ばすことにつながります。

また、当院のセラミックス治療では強固な接着法を用い、精度の高い治療を行えるよう努めていることも歯の寿命に貢献することとなります。

上の写真のように歯と歯の間の形が失われている場合には当院ではダイレクトボンディングと比較して長持ちするセラミックスインレーによる治療を推奨しています。

 

他院での奥歯ダイレクトボンディング5年経過症例

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このつぎはぎのような状態になっているのが5年前に他院にて20万円をかけ治したダイレクトボンディングです。現在はフロスもひっかかりが生じ治療が必要となる状態でした。

ダイレクトボンディングはその時に”最小限で済む”という聞こえは良い治療ですがフロスがひっかかる、ねぎやお肉などの食べ物が詰まる、フロスをすると血が滲む、結果むし歯になる、材料的にもセラミックスに比べ弱く摩耗や欠けが生じるなど再治療が短期間で必要となる場合があります。

再治療を可能な限り先延ばしすることが歯を残すことにつながるため、当院ではセラミックスによる治療に比べ耐久性が低くトラブルが生じやすい奥歯でのダイレクトボンディングはお勧めしていません。

 

 

奥歯ダイレクトボンディングの保証について

上記理由にて当院ではセラミックス等の精密な歯科治療と異なり、ダイレクトボンディングに関しては奥歯に限り保証を行っていません。(ただし奥歯でもトンネリングで済む場合や咬合面のみなどダイレクトボンディングでも有効な歯の状態があるため、通っていただいている患者さんにダイレクトボンディングが有効である場合には保証することも相談の上で提案しています)

 

セラミックスの治療やジルコニア、ハイブリッドという強化コンポジットレジンなどの歯を残すための審美治療を長く行ってきた結果、奥歯の歯や神経を残す治療には再治療を先延ばしするためのセラミックスによる治療が最善と考えています。

 

 

 

 

初診問い合わせについて

初診での”奥歯ダイレクトボンディング希望”という問い合わせについては歯の状態を限って行っているため状態を確認しなくては答えることができませんし、できるできないではなく長期的に歯を残すためになにができるのかを考え診療を行っているため受診されても歯の状態により当院では応えられない場合がありますので予めご了承ください。

奥歯のダイレクトボンディングに強い希望がある方は保証のある他院受診をお勧めします。

 

 

通院されている患者さんへ

再治療が必要となれば治療費や受診が必要となり、歯もダメージを受ける状態となってしまいます。

今回の治療が全てではなく長期的な視野にて治療法を選択していただいている理由は、歯を失うことが極力なく80歳を迎えてもらいたいと思っているためです。

治療の際にはセラミックスだけではなく他の治療法も合わせメリット・デメリットをフェアに説明し、条件があえばダイレクトボンディングも選択肢として提案をし歯を残すことができるよう努めています。

 

 

とても過酷な環境にある修復物

口の中にある修復物は噛み締める力がかかり、唾液や菌に常に晒されている過酷な環境にあります。

治療を受ければ長持ちすることが当たり前ではありません。

だからこそ治療が必要な歯に対して最善を行い、また、むし歯のなりかけを治すことがあればそれが数年後には再治療が必要となってしまうためかかりつけ機能強化型歯科医院として少しでも長く自分の歯を削らずにフォローするということを行っています。

つまり歯を残すために当院は治療を主に行う医院ではなく、精度の高い審美治療と保存治療による総合的な予防に取り組む医院を目指し続けています。

 

 

歯の状態にもよるため私たちに任せたら必ず望まれる結果が出るというものではありません。

当院では患者さんの大切な歯を20年後に少しでも良い状態で残すため歯の状態、できること、できないこと、治療選択肢を説明し患者さんと歩む治療を提供することができればと思っています。

 

・セラミックスの質に関係する支台歯形成

2023-07-23

前歯の治療においては長持ちを目的とするだけではなく、審美的に喜んでいただける質も求められます。

長持ちに影響するポイントとしては

・再根管治療の場合に歯に致命的なダメージを与えないようコアを除去する

・根管治療の質

・歯周病の治療 歯肉の炎症のコントロール

・歯の破折・抜歯を極力防ぎ、また、刺青のように歯肉が暗く見えるようになることを防ぐため、メタルコアではなくファイバーコアを用いる

・支台歯の適切な形成

・適切なかみ合わせの調整

が挙げられます。

 

ここでは支台歯形成について説明をします。

 

支台歯とはクラウンを支える歯のことであり写真のような状態を言います。

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セラミックスクラウンの長持ちに支台歯の形がなぜ関係するかというと、この支台歯の長さが短ければ噛む力を受けクラウンはゆるみ外れやすい完成となるからです。

セラミックスを支える支台歯が低い場合と、高さを十分に確保している場合とで外れにくさは変わるのです。

仮歯やクラウンが緩み外れてくる際には支台歯が短い、適合不良などの理由によりはまりが弱い可能性が考えられます。

(ただし支台歯の隣の歯も軸は傾き少し先端が欠けているように、かみ合わせ等も関係するため支台歯の形や高さも制限を受ける場合はあります)

 

 

また、色が合わないセラミックス、厚みがあり歯並びが揃わないセラミックスの多くには支台歯の形に問題があります。

高橋歯科クリニック文京

このセラミックスは歯の軸が反対のねじれのある前歯に合わせハの字のように開いた完成であり、かつ厚みがあり色は浮き、三角形のような形に見えています。

高橋歯科クリニック文京

セラミックスクラウンを除去すると、クラウンはこの支台歯の向きに合わせてつくられたことが分かります。

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特に前歯の治療においては症例写真にて受診前に治療の質や歯科医師の審美的な感覚を確認することが患者さんにとって治療の満足度を上げることとなります。

私は治療を開始する際にこのような並びが綺麗という完成イメージをまず確認し、セラミックスを除去すると同時に仮歯にてだいたいの完成形を患者さんと共有します。

この方は前歯が両方とも捻れる形よりもセラミックスにて他の歯と並びを揃える方が前歯の違和感を薄めることになるのでこのような並び・最終形を仮歯を用いて提案をし、確認していただいた上で根管治療を行いセラミックス作製を行いました。

(もちろん矯正治療も行うことがより望ましい完成をつくることができますが以前のブログにこの方のケースを書いたように患者さんは矯正治療までは望んでいませんでした。歯根の軸も確認をし歯の破折が起きにくい完成をつくれるよう努めています。)

 

 

下の写真はこのページ上部にある支台歯の歯型を側面から見た写真です。

支台歯と支台歯の奥に見える歯はちょうど上のセラミックスと同じ位置、つまり上顎正面の前歯のものです。

支台歯の形はセラミックスの強度を確保した上で色をつくるため、天然歯の相似形と近い形になります。

左側の黒い線が天然歯の表面ですからセラミックスの形、厚みや色を逆算し右側の黒い線に支台歯の形態を整えています。

例えば支台歯が赤い線のような削り方であった場合には、完成するセラミックスは必然的にオレンジの線で示す厚み、形となるため、セラミックスの歯だけが前に出ているような完成となってしまいます。

つまり、仮歯ですでに厚みがある場合にはこのように支台歯に調整が必要であるということを意味します。

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仮歯の重要性について前回のブログで説明をしましたが、支台歯の形により完成するセラミックスの持ちや厚み、色、軸、形は変わります。

ただ、形や色をつくるためセラミックスに自由を与えようとすると支台歯は小さくなりやすく脱離の原因となりますし、長持ちを考え支台が少しでも大きければセラミックスを天然歯に近い形ではつくれず、つまり色をつくりにくく形も大きく厚みが生じ並びがずれることにつながります。

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上記のようにもし支台歯が右側の青い線のように小さければ左側の青い線のように形は天然歯に合わせつくることができますがクラウンを支える支台歯が短いため脱離しやすくなってしまいます。

仮歯が頻繁に外れることがあればこのような理由が考えられるため、完成したセラミックスが脱離しにくいようコア・支台歯の形を修正する必要があります。

 

仮歯にて厚みや並び、歯の大きさ、軸、とれやすさ、表情の一部として機能しているのかを確認しなくては”喜んでいただけるようなセラミックス”をつくることは難しいと思っています。

セラミックスの質を仮歯が表すと説明をしましたが、仮歯が調和するものであるためには支台歯形成の質が重要となるのです。

 

 

治療の理想は天然歯を再現するようなサイズ、軸、色のセラミックスをつくることです。

そのためには完成から逆算する支台歯形成と仮歯での完成形の確認だけではなく、長持ちをさせるための根管治療やかみ合わせ、歯周病治療、シリコン印象による精密な型取りにも質が求められます。

 

 

歯科治療はとても難しいものです。

調和する完成を求めるには高いレベルでの3次元的なイメージ、そしてそれを実行する技術やテクニックも必要とされます。

 

このような前歯の審美には多くの方が困られています。

セラミックス治療は患者さんの日常をより豊かにし笑顔にする力を持っているため、困られている方の力となることができるようこれからも研鑽を続け進みます。

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