・むし歯予防唾液検査

通われていない方から唾液検査を行なっているかという問い合わせの電話をいただいたのでこちらでもお答えします。

当院では細菌培養を行う唾液検査を行なっていましたが、現在は行なっていません。

 

唾液検査の主な目的は抱えるリスクの確認と定期的な来院を促すための動機づけ

むし歯菌を48時間培養する精度の高い唾液検査を設備導入していますが内容としては細菌培養によるむし歯リスクの確認、食事内容や飲食頻度の確認、唾液量や質の確認等を行うことで、予防を受けられていない患者さんを行動に移すためのツールとなります。

 

 

唾液検査はむし歯リスクを知らせ、患者さんのモチベーションを上げるためのものであり、唾液検査により口腔内の状態が改善するものではありません。

 

 

唾液検査になにを求めるか

むし歯リスクがとても高い方、モチベーションを必要とする方に勧めていた時期はありましたが、精度の高い検査のため培養に数日がかかり、また、結果説明のための時間や複数回の唾液検査治療費などは患者さんにとって負担となります。

今では簡易的な唾液検査もありますが、通常、検査を行うのであればやりっぱなしではなく、状態が改善したことを確認するため再検査が必要になることと思います。その度にまた検査代や時間をいただかなくてはなりません。

 

 

虫歯リスクが高くどうにかしたいと思われている方は唾液検査を受けることで、やはり。と知ることはできますがそれ自体が口腔内環境改善になるものではないため、当院では簡易的な唾液検査も細菌培養を用いる唾液検査も現在は行なっていません。

 

検査費用やかかる時間をむし歯リスクだけではなく、歯周病、かみ合わせを含めた総合的な歯の喪失リスクを変えるための説明や治療に使いたいからです。

 

 

 

再検査により改善した結果を得るためには質の高い総合的な歯科治療が必要となる

 

唾液検査結果によりむし歯が高リスクと判定された方に行うことは主に

歯磨き指導、間食指導、キシリトールやフッ化物の使用、唾液が少ないのでしっかり噛んで食事をするという指導、歯垢が多いため3ヶ月に1度は来てください。

などの内容です。

当院では総合的な歯の喪失リスクを確認した上で説明を行い、むし歯リスクが低い方から高い方まで唾液検査を行なわなくても全ての方に高リスクと判定されたと同様の内容を希望される方に行なうことで極力むし歯治療を受けずに済む環境つくりを行なっています。

 

 

また、お口のトラブルは上記のようにむし歯だけではありません。

当院はかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所として歯周病、噛み合わせなども含めた総合的なリスク管理を全ての方が高リスクと思い説明、治療に当たっています。

 

 

 

歯を守るという目的をもつ歯科医療を

治療を受けるだけでは歯を守ることはできず、再治療を繰り返しながら歯や神経を少しずつ失ってしまいます。

 

誰もがむし歯や口臭の原因にもなる歯周病、歯や神経の喪失を防ぎたいと思われています。

当院が行なっている歯科医療は一般歯科治療や歯を守るという目的をもつ精密な治療だけではありません。

 

どうすればより良いお口の環境をつくることができるのかを伝え、支えるということも当院はかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所として行なっています。

歯周病重症化予防や小児のむし歯進行抑制処置はかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所に認められているため、保険適用内で多くの方の健康をサポートすることが可能です。(当院では保険外での診療や検査を診療システムとして必要性を説得することはしていません)

 

 

かみ合わせも含めお口の環境を整え、可能な限りご自身の歯で食事を楽しみ笑うことができる生涯へのサポートをすることができるよう総合的な歯科医療を行なっています。

 

 

唾液検査は上記理由にて当院では行なっていませんのでご希望の方は予めご了承ください。

 

 

 

ただし、歯周病細菌治療による歯周病PCR検査は歯周病リスクが高い方にお勧めしています。

検査結果に対応する治療が確立しているため

口臭や歯肉の腫れ、出血、歯の動揺に劇的な改善を得られる可能性があるからです。