Archive for the ‘審美歯科 審美治療’ Category

・デジタルを用いる歯の型取りについて

2022-06-01

近年歯科医療においてもデジタルの進化により用いることが増えてきました。

歯の型取りも口腔内スキャナーを用いることができるようになってきています。

 

 

審美的にも良好な状態を少しでも長く維持するために

修復物と歯に段差がある完成では細菌も溜まりやすく、下二つ目の写真のように見た目不良はもちろんのこと歯肉の炎症やむし歯の再発進行が起こりやすくなります。

当院では10年が経過したセラミックス症例のように審美的にも良好な状態を少しでも長く維持できるよう型取りにこだわりを持って取り組んでいます。

新しい技術が革新的なものであれば良いですが、そのような型取りはまだデジタルでは難しいため当院では導入を見合わせています。

 

 

修復物の精度は型取りの精度にもよる

型取りの精度は歯の寿命に多大な影響を与えます。

そのため、当院はセラミックスクラウンやインプラント治療において歯肉圧排・シリコン印象材を用いる、精度にこだわる型取りを行なっています。

歯の周りに糸を巻き歯の際まで精密に型を採ることが修復物の精度を高めるからです。

私と修復物をつくるセラミックス専門の技工士にとってはデジタル分野の進歩はまだ最中であり、歯肉の下にある歯の際の細部にまで精密に再現する歯型の作製は現状通りの型取りが優れていると感じています。

 

文京区豊島区茗荷谷千石髙橋歯科クリニック文京

当院では歯肉と調和するセラミックスクラウン作製に努めることで再治療を可能な限り防ぎ、また、経年的に歯肉が多少退縮しても修復物の際が目立ちにくい治療を行なっています。

 

文京区茗荷谷千石高橋歯科クリニック文京

歯型の精度や修復物の精度が低いと、上の写真のように歯と歯肉の際にステップが生じます。

それは細菌が溜まりやすい状態となるため、見た目の不良だけではなく

歯肉や歯、隣在歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

文京区千石豊島区茗荷谷歯医者髙橋歯科クリニック文京

歯型を採る際に歯肉圧排、シリコン印象を当院が用いる理由は、

上の写真のような完成をつくるためです。

 

スキャナーを用いる型取りのメリットは、技工士とのやりとりがデジタルになるため楽になる、嘔吐反射がある方の負担は軽減することなどであり、修復物の精度と引き換えとなるほどのメリットを現状では感じていません。

 

今後数年が経過し更なる改良を得るのであれば導入を考えますが、現状では症例写真のような精密な歯科治療を行うため上記理由により歯肉圧排・シリコン印象法を行なっています。

・神経を守るための精密審美治療。9年後のセラミックス治療について。

2022-05-14

文京区豊島区茗荷谷千石歯医者高橋歯科クリニック文京

 

 

治療直後の綺麗な写真ではなくセラミックス治療の結果と治療実績について。

つまり今回は完成から9年が経過した写真右列のセラミックスがお話のメインです。

上段には接着が壊れていない欠けたセラミックスのきれいな内面、中段には欠けたものをはめて撮った写真、下段は来院された際の欠けた半分が脱落した状態の写真です。
写真左列は脱離した銀歯の写真であり銀歯内面は汚れ歯垢が付着し、銀歯が外れた状態の歯も綺麗ではなくむし歯が再発していることがわかります。

 

9年前に神経を失うかどうかという歯にセラミックス治療を行いました。この患者さんはお医者さんであり、写真のアップを快く承諾していただきました。
カナダに留学をする前に全ての銀歯をセラミックスで治したいと任せていただいた、とても思い入れのある患者さん。
帰国後も定期的なフォローを途切れずさせていただき、治療後9年経過しても治したセラミックスは全て問題なく使っていただけていました。

左列は他の患者さんの銀歯が外れた写真です。中はセメントが壊され、生じた隙間に二時的にむし歯が発生していることがわかります。銀歯はこのように再治療が必要となりやすい治療法です。だいたい4.5年でこのような状態となり再度のむし歯治療により神経を残せるかどうかという状況となります。
この方も神経を残したいと希望されセラミックスにて治療を行いました。

右列のセラミックスに話は戻ります。治療から9年が経ち欠けたため再治療とはなりましたがその中は9年前からほぼ変わらない状態でした。
つまり9年前に神経を失うかどうかという状態にセラミックス治療を行い、今回、時間が経っても中がほぼ傷んでいない状態であったため再治療を行なってもほぼ歯を削らずに済み、神経を失う可能性はとても低く済みます。

 

当院の特徴はこのような歯や神経を守るための精密な審美治療を行なっていることです。
それは審美が主目的ではなく歯を、神経を残すためのものです。
セラミックス治療には専門的な技術が必要であり、高い精度と強固な接着法により歯を守ることができるよう努めています。

完成直後の綺麗な写真も接着や精度にこだわりがなくては撮れませんが、このように自身が行った治療の9年経過を見ることができ、神経を失わないためにと行った治療の成果を確認することができました。
当院ではセラミックス治療をとても多く行なっていますが欠けてしまうことはこの10年でまだ数件しかないため修復物の中を確認できる機会は中々ありません。
日々行なっている治療に、より説得力を深めるきっかけとなりました。

銀歯と同様の質でセラミックス治療を行うと、欠ける、割れる、色の不良、単色の白、サイズや形、かみ合わせ等の問題が生じ高価な治療に後悔されている方は少なくありません。
当院は歯のための治療を希望される多くの患者さんに通っていただいています。
大切な歯を守るサポートをすることができるようこれからも努めます。

 

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・前歯のデザイン

2021-12-12

30代の笑顔が素敵な女性患者さん。

前歯2本が長いこと、中でも本人右側前歯の挺出により左前歯に比べ更に長いこと、そのため右側前歯が三角形のように細長く見えていること、前歯の間の歯肉退縮による暗い隙間が大きいことなどに対し歯の長さ、形の修正とダイレクトボンディングにて対応しました。

2枚目の治療後写真では患者さんにとって右側前歯の形に対し(下写真緑の円の部分に)ダイレクトボンディングを付与することで歯を削ることなく女性らしい丸みを帯びた形を目指し、両側前歯の長さにおいては他の歯や瞳孔線、笑顔と調和する適切な長さに揃えることを意識しました。

患者さんにとっての捻れている左前歯は長さの調整のみ。

歯を守り生涯自身の歯で笑い食事できるということを当院ではコンセプトとしているため歯を必要以上に傷めることはしていません。
今後は真ん中の隙間への歯肉の上昇を見守りながら患者さんの満足度に応じて左前歯の形の修正も必要かを見ていくこととなります。

笑顔の一部、前歯には色はもちろんのこと形や厚み、歯の軸にも調和が求められます。

 

1ミリ程度のことでも笑顔に違和感が生じていることがあります。少しの調整でも笑顔を変えられる可能性があります。

前歯のデザインはその方の表情や歯の見え方、笑顔とのバランスを見て行なっており、今ある素材を生かしてどのようにより気持ちの良い日常を送るサポートをすることができるのかを考えています。

 

患者さん自身も気になるけれどもどのようなことが可能なのか想像がつかないもの。
前歯の長さ調整は後戻りできないため慎重を重ね前歯のデザインを提案し任せていただきました。

 

この方は信頼をして治療を任せてくださっている方でした。前歯の長さを変えることは初診からまだ浅い方、信頼関係を得られていない方には行っていませんので予めご理解いただけるようお願いします。

 

前歯のセラミックス治療も前歯のデザインの一環です。

当院は”こうなれば良いのに”という潜在的な患者さんの希望を読み笑顔をプロデュースすることができる医院を目指すことで笑顔を増やすという社会貢献をすることができるよう努めています。

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