1本の歯は約6回の治療で抜歯に。歯の寿命を変えるために一つひとつの治療から

一本の歯が抜歯に至るまでに治療を受けられる回数は、個人差はありますが約6回であるとご存知でしょうか?

歯の大切さは失ってから気づくことが多いですが、今40歳以上の方は特にご理解いただけると思います。

むし歯になりやすい方は早ければ小学生の時に永久歯を”茶色い溝のむし歯を削っておきますね”となったり、歯と歯の間にできたむし歯の治療が必要になり、銀歯やプラスチックが歯にはまります。

その後、短い期間でその修復物が脱落したりむし歯が再発したことにより再治療が必要となった方は特に歯を失うリスクが高いと言え、多くの場合で社会人となる頃にはお口の中に多くの銀歯が入っている状態となります。

 

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

真ん中に写っている大きな歯には以前受けたむし歯治療によるプラスチックが残っています。

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奥の歯との間からこのようなむし歯が進行していました。この歯にとって2回目の治療となります。

むし歯の大きさにもよりますがだんだんと健康な歯が失われていくことがお分かりいただると思います。

次の写真は別の患者さんのものです。

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金属や奥のプラスチックを取り除くとこのような状況となっていました。

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一番奥の歯は神経近くまでむし歯が進行してしまっていることがお分かりいただけますでしょうか?

 

噛む力もかかりますし、歯科治療による修復物は残念ながら壊されてしまうものです。

いかに良い状態で修復物を残すか。その質が歯科治療では求められます。

銀歯が何十年ともつこともありますが精度においても材質的にも歯にとって最善の治療ではないため、歯を守るという目的を持つ精密な歯科治療、精密審美治療を行うことが歯の寿命を延ばすこととなります。

 

約3回の治療を受けるとその歯は神経を失うリスクと直面する

むし歯になりやすい環境は少しずつ歯を失わせ、一本の歯が約3回の治療を受けると多くの場合で歯の神経を失うこととなります。

また、歯科医院での予防や検診を受けられていない方は治療回数が少なくても突然神経を失うようなむし歯になっていることももちろんあります。(むし歯が原因で歯がしみていると感じる頃には神経を失うほどのむし歯になっている可能性があります)

歯はむし歯を治しているだけでは守れません。なぜ神経を失う状態となってしまったのかを考えなくてはこれからも少しずつ神経を失う歯が増えてしまうため、どのようなリスクを抱えているのかを知るということが必要となります。

 

神経を失うと、抜歯リスクを抱えている状況となる

40代以上(むし歯リスクが高い方は20代後半から)の多くの方にはそうして歯を少しずつ傷めた結果神経を失っている歯が何本かあり、仕方がなく目立つ銀歯を入れ、歯を隠して笑うようになっているという状況にあるのではないでしょうか?

 

そして神経をとった歯においては、生きている木と枯れている木ほど強度が異なるため今度は突然歯が割れて失うというリスクも抱えるようになります。

また、神経がないとむし歯が深く進行しても冷たいものがしみるなどの自覚症状がないため、コア、クラウンをできない状況まで歯の基礎である歯根がやられてしまい抜歯に至る場合もあります。

 

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上の写真の大きな銀歯は神経をとってあるので約4回目の治療となります。

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銀歯を外すと中はこのような状態でした。

抜歯をしなくてはならない時はむし歯、歯周病等様々な理由がありますが、治療を重ねて受けることで歯が少しずつ薄くなり、最終的にはこのように真っ二つになり抜歯に至る場合もあります。

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ひとつの治療がいつか壊れ再治療が必要になるまでどれだけ良い状態で時間を稼ぐことができるのかということが歯の寿命を延ばすポイントとなるため、一つひとつに質にこだわる歯科治療を行うことが歯を守ることとなります。

 

 

当院での歯の寿命を延ばすための治療について

1 診断精度の高いダイアグノデントを用いることで、”茶色いから”を理由に歯を削らない

当院では極力歯を削らず済むよう歯の溝が茶色いからという理由では歯を削りません。人工的な修復物は噛む力を受けることで上記の写真のようにいずれ壊されむし歯の再発が生じてしまい更に深く削らなくてはならない状況となる可能性があるからです。当院ではレントゲンより診断精度が高いとされているダイアグノデントという診断機器を用いむし歯治療が必要かどうかを調べています。特に生えたての永久歯を守っていくためには、茶色い初期むし歯に対し治療が必要かどうかの診断をすることが重要です。安易に歯を削らずフッ素塗布などの予防処置を行うことにより何年も治療をしないですむ状態を維持できることがあるからです。

当院は予防処置に重きを置いており、未来へ向けて可能な限り歯を削らないで済むよう努めています。

 

2 当院がむし歯治療に精度を求める理由  一つひとつの治療から歯を守るという目的を持って行う。

銀歯では精度に限界がありますが、セラミックスなどの審美的な治療も精度にこだわらなくては白いだけのものとなってしまい、銀歯とあまり修復物の寿命が変わらなくなってしまいます。

フロスが入らない、引っかかる、歯肉近くに段差があるなどの歯の形と調和していない修復物はケアをしにくく、むし歯再発や歯周病進行が起こりやすい状態となってしまうため、ご希望があれば精密歯科治療により歯や歯肉、かみ合わせや他の天然歯などと調和する完成を目的とした治療を提供できるよう努めています。

ケアをしやすく、耐久性の高い優れた材質を用いることで一般歯科治療とは異なる質の歯を守るための治療も提供しています。

 

3 神経を極力残すための治療を行う。歯髄保存治療

歯は神経を失うことでその寿命が10年以上縮むとも言われています。

神経を残すことができれば歯の寿命は変わります。

当院では歯髄保存治療も行っていますのでホームページをご覧いただき、もし希望があればご相談ください。

 

4 治すだけでは歯を守れない。 歯周病、かみ合わせを含めた総合的な歯科治療により歯を守ります。

ただ歯に空いた穴を治すだけではむし歯リスクはなにも変わりません。同じようなところがむし歯になり少しずつ銀歯が増えてしまいます。当院では患者さんの抱えるリスクに対応した総合的な歯科治療、予防歯科を提供しています。

5 根管治療は歯の寿命を変える。歯を良い状況で残したい、抜歯をできるだけしたくないという患者さんに。

神経を失う際やその後の感染による根管治療もとても重要です。歯根が駄目になってしまえば差し歯もできなくなってしまいまうため、根管治療は歯の基礎とも言えます。

当院では保険治療でも滅菌器具を用い根管治療に取り組んでいますが、”できるだけ歯を失いたくない!”と希望される患者さんにマイクロエンド・精密根管治療も行っています。

また、根管治療だけではなくコアも大切です。もちろん前述した通り、その後のクラウンというかぶせ物の精度も歯や歯肉を守る環境をつくるためとても重要です。

 

6 歯を極力削らないための治療 ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングはラバーダムにて防湿を行い、むし歯を最小限で削り歯と似た材質を充填するという治療です。歯をできるだけ削らず残していきたいと願う方はご相談ください。通常のCRという材質を用いるむし歯治療に比べ接着も強固で劣化しにくい材質を用います。

 

 

歯を守っていくためには、歯科治療全般に高い質と精度が求められます。

むし歯治療、歯周病治療、かみ合わせ治療、根管治療、神経を保存する治療、歯を失った後の入れ歯やインプラントなどの治療など、歯を残すためには歯科治療全般に高い質が求められます。

私たちは必要があれば専門分野の歯科医師ともチーム医療を提供しながら、歯科治療全般にこだわりを持って取り組んでおり、実際に行なった様々な治療の症例写真を掲載することで受けられる治療の質をご確認いただける環境としています。治療費等も合わせて掲載していますので受診前の参考となれば幸いです。

 

大切な歯の治療にどのようなコンセプトを持って臨みますか?

前述しましたが当院では治療実績を写真でご確認いただける環境にしています。

それは 、”実際にどのような質の治療を受けられるのかわからない”という、受診前に抱える患者さんの不安を少しでも解消するためです。

歯科治療はお口の中で細かい美術品をつくるようなものであり、多くの治療においてその質を症例写真にて確認することができます。遠方の知人が審美治療を希望しこれからかかる歯科医院について相談を受けた際には、どのような完成となるか症例写真や治療費詳細等をHPで事前に確認してから受診をしてみてはと伝えています。

当院の歯科治療では本来あった歯を再現することを目的としていますが、それは見た目の回復だけではなくケアをしやすくむし歯再発や歯周病進行から歯を守りやすい環境をつくるためです。

 

歯科治療の質で歯の寿命は変えることができます。

精密な歯科治療など専門的な治療も行っていますが、もちろん保険診療も行っています。長く気持ちよくお付き合いさせていただける歯科医院でありたいと願っているため、患者さんが抱えるリスクを確認させていただいた上でご希望があればお伺いし治療方針を決めるようにしていますので、当院では保険外での検査や治療を押し付けられることは一切ありません。

歯や笑顔、お口の健康を大切にしていきたいと願われる方は現状や治療選択肢をご説明しますのでお気軽にご相談ください。