Archive for the ‘治療について’ Category

奥歯でのダイレクトボンディングによるむし歯治療

2017-12-19

奥歯のむし歯を治したい。銀歯ではなく白く治したいという方。

昔に治したアマルガムが奥の歯に入っています。

文京区千石茗荷谷の歯医者高橋歯科クリニック文京

それぞれ除去したところです。

文京区千石茗荷谷の歯医者高橋歯科クリニック文京

特にアマルガムの下では神経近くまで達するむし歯がありました。

文京区千石茗荷谷の歯医者高橋歯科クリニック文京

強化コンポジットレジンにて治しました。

麻酔をしてしっかりむし歯をとってという内容を二本行うとなると30分では難しいですが

1時間かからず一度の来院で終わります。

歯の形には意味があっての形ですので、極力再現できるよう努めています。

インスタグラムでも様々な医院の情報をのせていますので是非ご覧ください。

 

 

・ダイレクトボンディングについて

むし歯を取り除きラバーダム下にてEDTA処理を行った後、強化コンポジットレジンにて充填を行います。歯の形態には意味があります。ダイレクトボンディングでは極力歯の形を再現することができるよう努めています。保険で用いられるCR治療との違いはラバーダムを行い強い接着を行うこと、材質が優れていることから変色や摩耗、咬耗しずらくむし歯再発もしにくい完成となります。ただ、奥歯で用いるとセラミックスに比べすり減りが起きやすく、また、欠けないとは言い切れないため再治療が必要になる場合があります。

治療回数期間:当日

前歯:18,000円 奥歯(歯間を含まないもの):27,000円 奥歯(歯間を含むもの):37,000

矯正治療後のフォロー 

2017-12-07

他院にて矯正治療が終わりしばらく経ち、奥歯のむし歯を気にされて来院した女の子です。

撮影したカメラが異なるため全く違う表情となりますが術前術後の写真です。

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

ワイヤーを用いる矯正治療中に前歯の歯間部にむし歯ができたため歯科用プラスチックにて修復してあった状態です。

矯正歯科ではこれで終わりとなったそうですが年齢的にも前歯のつぎはぎや矯正治療後に残った隙間を気にしていました。

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

30分2回で歯間部三箇所六部位にむし歯治療を行うと共に歯の形を整え隙間を埋めるということも行いました。

計四本にむし歯治療を保険にて行なったため2回で約4千円でした。

次回来院時に更に研磨や細部の形態修正を行います。

今回はフロスもしやすい環境をつくることで審美的な回復だけではなく細菌からも歯や歯肉を守りやすい環境をつくりました。

 

当院で矯正治療を行うメリットとして

矯正治療中はむし歯になりやすい環境となるため、当院では衛生士による管理も並行して行なっています。

また、担当医も矯正を専門とする歯科医との連携を密にとれることにより矯正治療の完成イメージを共有し、審美的なフォローも行える環境を提供しています。

矯正治療後は歯を見ることが嬉しくなるためホワイトニングを希望されたり、つぎはぎのようなプラスチックや銀歯のやり直しを希望されることが多々あります。

そのため当院にて矯正治療を受けられた方には審美治療にて患者さんの笑顔への希望に更に応えられる環境としています。

総合的な歯科治療を行うということが当院の特徴です。

もし矯正治療等にご希望があればご相談ください。

 

ファイル折れ込みにより抜歯に? 顕微鏡を用いる歯科治療・根管治療

2017-11-17

一般的な根管治療ではファイルという器具を用いて根管内の感染を搔き出すように取り除きます。

稀にその金属製のファイルが根管内で食い込むように折れてしまうことがあります。

 

当院来院のきっかけは一番奥の歯の歯髄炎によるズキズキを解決したいということでしたので先に奥のブリッジ治療を保険にて終えました。食べ物も奥歯にはさまらなくなり喜んでいただいていたところ、しばらくして一つ手前の歯が腫れてきました。

 

 

以前に他院にて根管治療を受けられた際に折れ込んだファイルが根管内にあります。

周囲の骨の中でその歯が原因の炎症が強くなり、歯肉が化膿により腫れ、噛むと痛むという自覚症状がでてきてしまったため根管治療を行うことにとなりました。

上下ともに当院初診時のレントゲンです。

文京区茗荷谷千石歯医者高橋歯科クリニック文京

下の写真は奥歯のブリッジ治療が終わり、ファイルの折れ込みや歯肉の腫れがある歯を治療するため銀歯とメタルコア(金属の芯)を除去したところです。

顕微鏡を用いしっかりと見える環境下にて、健康な歯を削らないようメタルコアを切削除去しました。

残っている白い筋が折れ込んだ金属・ファイルです。

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

ファイルの破折は多くの歯科医師が経験すること。折れ込んだファイル自体は滅菌をしてあれば感染源になるものではないため根管治療が奏効するのであれば、必ずしも除去しなくてはならないものではないと考えています。

ただ、今回のケースではだいぶ前から根管に取り残された金属片に感染源が付着している可能性があり、また、長く根管内に金属片が食い込み根管が塞がれている状況であったため、歯根の先端まで可及的に感染源を除去することができるよう金属片の除去を試みました。

下の写真は顕微鏡下で食い込んでいた金属片を除去したところです。

文京区千石茗荷谷歯医者高橋歯科クリニック文京

レントゲンでは歯根の先で歯が割れている像にも見えるのですがファイルを除去後、顕微鏡下で歯根内が割れていないことを確認し(漏洩もなし)、幸いにも膿瘍や感染による症状を消退させることができました。

文京区茗荷谷千石歯医者高橋歯科クリニック文京

今後、根管内を緊密に充塡しファイバーコアを立て経過をみます。

 

今回、ファイルを除去することができなかった場合には抜歯となる可能性がありました。長く歯根に食い込んでいたファイルを極力歯にダメージを負わせないよう心がけながら除去し、結果的に破折や穿孔などの致命的なダメージもなく、幸いにも歯を抜かずに残すことができました。

 

根管治療が必要とされる歯にはそれぞれ様々な状態・トラブルがありますが、精密根管治療では保険治療での根管治療と異なる質の治療を行うことができるため、歯をより良い状態で残せるよう努めています。

根管治療だけでなく。

この歯を抜歯をせず残せることとなりましたが歯としてはかなり傷んでいる状況ですので、少しでも長く歯を残していくためには根管治療だけが重要な訳ではありません。

その後のコア、セラミックスなどのクラウン・被せ物、もちろん歯周病治療やかみ合わせ。

それぞれが高い質で行われることにより歯の寿命が変わるため、当院では精度や質にこだわる総合的な歯科治療を提供できるよう努めています。

 

 

 

 

・マイクロエンドについて

根尖の炎症や抜髄時に行う根管治療においてマイクロエンドを受けていただくことが可能です。むし歯を除去し必要に応じて隔壁をEDTA処理後に行います。ラバーダムにより根管内に唾液や細菌が入らないよう防湿し、顕微鏡を用い根管内の細菌感染を可及的に取り除きます。唾液にまみれた状況で行われる根管治療と異なり良好な予後、早期の治癒を望める可能性が高まります。また、穿孔やファイルの破折にも対応できる場合が多々あります。

根管治療は歯の基礎です。当院では精度の高い治療だけではなく歯を守る為根管治療にもこだわりを持って取り組んでいます。

歯の状態にもよりますが破折している場合や難治性の病変の場合にはマイクロエンドを行っても奏功しない場合があります。また、マイクロエンドを行っても一生再度の根管治療を行わなくてすむものではありません。通常の根管治療同様使用する器具が根管内で破折する場合があります。(当院では用いるファイルは全て滅菌処理をしています)

治療期間は1日〜3ヶ月、治療回数は通常1〜5回。

治療費は前歯で40,000円〜45,000円。小臼歯で50,000円〜55,000円。大臼歯で70,000円〜75,000円。

根管治療終了後、別途保険外でのコア、クラウン代がかかります。

穿孔封鎖、ファイル除去では別途10,000円をいただきます。

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