Archive for the ‘治療について’ Category
レーザーによる、痛みのないむし歯診断
高橋歯科クリニック文京 副院長の高橋和子です。
今回担当する私のブログでは、”レーザーによる、痛みのないむし歯診断”についてお話しをしようと思います。
治療を必要とするむし歯なのかどうか。
今まではレントゲン、探針による触診、視診によるも診断が主でしたが、歯科医療の技術進歩によりダイアグノデントペンという診断機器が生まれ、レーザー光により治療しなくてはならないむし歯かどうかを検知することができるようになりました。
むし歯なのかどうか。
レントゲンを撮ることで得られるむし歯の診断精度・感度(Dr.Lussi他 Journal of Dentistry 34(2006))は約50%とされています。
ダイアグノデントペンでの診断では90%であり、レントゲンによる被爆が必要ない上、より確実な診断を行うことが可能です。(ちなみに、視診による診断精度は12%となっています)
主訴に応じてですが初診時などレントゲンを必要とする場合がもちろんあります。
ただ私も二人の子の親ですので放射線被爆については必要最小限に留めたいと考えています。実際にダイアグノペンを導入したことで、特にお子さんの診療においてレントゲンを必要とするケースを減らすことができました。
より確実な診断をできるということは、無闇に歯を削り失うのではなく、まだ治療をしなくてよい歯を予防することができるというポジティブなもの。
もちろん痛みはありませんのでお子さんにも安心です。
むし歯を検知すると、とてもキュート? シュール?な音がします笑
もし治療が必要であれば必要最小限の治療を行わなくてはなりません。
もし治療が必要のない状態であったのであれば歯は削ってしまうことで消えることのないダメージを負ってしまいます。
数値により治療が必要かどうかがわかるダイアグノデントペンは予防歯科には欠かせないものと私たちは考えています。
開院以来、治療を行うだけではなく一人ひとりのリスクに対応する歯を守るための歯科医療を行なっていることで多くのご家族に通院していただいています。
医療においても進化をし続けています。 当院はバージョンアップを常に続ける歯科医院です。
実際に受診をしていただくことで私たちの小児・予防歯科への取り組みをご理解いただけると思います。
今後も”どのようにお口の健康と向き合っていくのか”について共通の理解を持ち、共に歩む歯科医院でありたいと願っています。 ご不安やご心配をお持ちであればご相談ください。
精密な型取りへ
前回も”歯型を採る”という治療内容について書きましたが今回はその補足です。
下の写真では、神経が生きている歯にセラミックス治療を行うため歯肉圧排という作業をしています。

歯周病治療を終えてあり、これから微修正を加え型取りを行うところです。
精密な歯型を採るためこれからさらにもう一重、糸を圧排するダブルコードという方法を当院では用いています。
前歯でも奥歯でも精密に歯型をとることが自然な完成や細菌から歯を守りやすい環境をつくるため、精度にこだわる治療を行うことでより高い質の総合的な予防歯科を提供できるよう努めています。
予防歯科も今では多くの医院で行われるようになりましたが、突き詰めていくと予防システムだけではなく細菌管理をしやすいよう精度にこだわる歯科治療も求められています。
出来るだけ歯を残したい。
そのような患者さんの希望に応えるため精度にこだわる歯に優しい治療を行いながら総合的な歯科治療、総合的な予防歯科を提供することができるよう努めています。
歯肉圧排・精密審美治療について
当院では”歯をいかに長持ちさせることができるのか”を常に考えながら診療しています。
では、歯を残すためどのような治療が求められているのでしょうか?
トラブルの大きな原因の一つである細菌に対し、歯磨き等でケアしやすい環境をつくることが重要です。
つまりむし歯菌や歯周病菌が修復物周囲に残りにくいよう段差なく歯や歯肉と調和する完成をつくることが求められます。
段差が大きくあるような完成では歯磨きを頑張っても歯肉との際に溜まる汚れ・細菌を落としづらい状況となり歯周炎やむし歯の再発などが起こるためです。

前歯の不適合を気にされ来院された方です。歯肉と調和していないかぶせ物は審美的にも不良であり、細菌感染を引き起こしていたことで骨の中で膿んでいる状態でもありました。


かぶせ物を除去したところです。


そして金属のコア(芯)を顕微鏡下にて切削除去したところです。
抜歯に近い状態であったため歯を抜かず少しでも良い状態で保存することができるようマイクロエンド・精密根管治療を行います。
自然な完成へ向けて
根管治療・ファイバーコアを行い、セラミックスクラウン完成へ歯肉圧排・シリコン印象を行います。

専門的な話になってしまいますが歯を一回りするように浮き出ているひらひらは歯の立ち上がりまでシャープに型取りをしているということを指しています。歯肉、歯と調和し自然で長持ちする完成を目指すため当院では拡大鏡や顕微鏡を用い歯科治療の精度・質を高めています。
当院が提供するセラミックスクラウン・オールセラミックスクラウン治療は”銀歯ではなく白い完成”ではなく、自然できれいかつ歯を長持ちさせたいという目的を持つ歯のための治療です。
歯の形や色を再現するような精密な歯科治療は、特に前歯などにコンプレックスを持つ方の笑顔も変えます。完成がどうなるのか分からないという受診前の皆様の不安を少しでもケアすることができるよう治療写真をこれからも更新します。
« Older Entries Newer Entries »








