Archive for the ‘治療について’ Category
QOLまでをも変えうる歯周病細菌治療
歯とからだを守る歯周病治療 歯周病細菌治療
多くの方がお口の健康に不安を抱えています。
・口臭が気になる。
・歯みがきで血が滲む。
・お口の中がスッキリしない。
・朝起きた時にネバネバ感が強い。
・心筋梗塞の既往がある、糖尿病にかかっているなどの全身疾患リスクがある。
これらの”不安”にはお口の細菌が大きく関与しているため、原因となる細菌へのアプローチをしなくては少しずつ健康が損なわれていく可能性があります。
歯周病細菌治療により糖尿病も改善した一例(40代前半 男性)
当院には”インプラントのかぶせ物が欠けた”ということが理由で来院されました。
かみ合わせが強く不調和もあったことでインプラントのセラミックスが欠けていただけではなく、歯肉の炎症も強く出血や口臭でも悩まれていました。
26本現存する歯を1歯につき6面(156箇所)で歯周病精密検査を行ったところ88%の部位で歯周組織の炎症・出血を認め、歯周病が中等度から、歯によっては重度に進行していることを確認しました。
”口臭や歯周病は気になっていたけれども今まで治療ばかりで指摘されたことがなかったためどうすれば良いのか分からなかった”とのこと(今までの歯科通院ではむし歯治療やインプラント治療などを受ける際にクリーニングを受ける程度でした)。通院していてもお口の健康が少しずつ壊れているということを自覚されていました。
この患者さんは糖尿病も患っており、受診前はHbA1cという糖尿病の値が8.5でした。
(HbA1cが6.5以上は糖尿病(JDSでは4.3〜5.8が正常値)。8.0以上の数値が続くと合併症が進みやすい状態となり5年程度で両足のしびれ、その後は視力低下、腎不全による人工透析、心筋梗塞、脳梗塞、癌などが起こりやすくなると言われています。)
患者さんはできるだけしっかりと歯周病を治したいと希望されたため悪玉菌DNA検査にてRed Complexと言われる歯周病細菌の種類・数を調べた後にお口全体の歯周病治療を6回にかけ行いました。
合わせてかみ合わせの管理も行います。
結果、2ヶ月後の再検査では歯周病細菌数は激減し炎症・出血部位も減り、間も無く1年を経過する現在もメンテナンスでお口の健康を維持管理しています。
歯周病細菌治療が終わり、しばらくしたある日、”HbA1cが6.8まで下がりました!!”と喜んで血液検査の結果を持ってきてくださいました。
ALT(GPT)という肝臓に関する値も改善しHbA1cを除けばほぼ正常となる結果であったため、かかりつけ医から”この短期間でなにをしたの?”と聞かれたと嬉しそうに話してくださいました。
口腔内細菌治療、かみ合わせ治療を行う総合的な歯科治療を行わせていただいたことで来院される度に、1年ぶりにスノーボードをしたら休憩なしで滑れた、仕事に集中できるようになった、咬めるようになったなどの嬉しいお話を聞かせてくださっています。
歯周病細菌治療とは
歯周病細菌治療では悪玉菌DNA検査を行い、歯周病を悪化させる特定の菌がどれほどいるかを調べます。
(歯周病が進行している方の術前検査では200万という測定値が、口腔内細菌治療により悪玉菌が歯周病の原因とならない菌に置き換わり、術後は悪玉菌(Red Complex)が0になった方もいます。長く歯周病で悩まれていたため何件かの医院で麻酔をしてガリガリと歯肉の中の掃除を受けていた方で、術前は歯肉の赤みと腫れが強く口臭・ネバネバも実感されていた方でしたが、術後は歯肉を触っても出血しない見違える綺麗な色になりました。)
その歯周病菌に対して有効な内服(抗カビ薬など)と合わせ口腔内の清掃・クリーニング、ブラッシングの確認を行うことでより確実に口臭原因菌や歯周病菌を破壊・除去するという治療です。痛みが伴う治療ではありません。
歯周病で悩まれる方は歯磨きやクリーニングでは改善せず歯を失った経験があることと思いますが、今では原因菌数・種類を知ることで根本への治療をすることが可能になりました。
歯周病細菌治療は進行した歯周病やそれに伴う口臭を気にされている方に特にお勧めをいたします。
担当にお気軽にお声がけください。
口腔内細菌治療 96292円(税込)
・歯周病細菌治療により全身疾患リスクまでもが変わる可能性があります。 気持ち良く、そしてより豊かな生活・人生のため、まず”お口の健康へのリスクや現状を知る”ということをお勧めいたします。
・歯周外科手術などを受けたくない、治療後だけではなくその後も歯周病をコントロールしやすい環境をつくりたい、歯肉からの出血が気になる、歯周病かどうかを知りたい、歯周病であるのであれば積極的に治したい、糖尿病や全身疾患リスクを減らしたいなどの希望をお持ちであればご相談ください。
お口の環境を変える口腔内細菌治療
当院ではお口の細菌が原因の口臭や進行した歯周病に対し、医療用機能水を用いる口腔内細菌治療を行なっています。
医療用機能水を用い歯のヌメヌメ(バイオフィルム)を破壊することでお口の中で細菌が増えやすい環境を変えます。つまりむし歯・歯周病リスクを変えるために細菌にアプローチをすることで口臭にも効果を望む、という治療を行なっています。
お口の細菌が増えやすい方は歯周病になりやすい、むし歯になりやすい、血が滲む、口臭が気になるなどの悩みを持たれています。
口腔内細菌治療はむし歯・歯周病リスクケアや口臭ケアだけではなく、糖尿病や心筋梗塞、脳出血などのリスクを下げることにも効果を望む治療です。 お口の健康を取り戻すことがからだにも良い影響を与えることとなるのです。
口腔内細菌治療はあなたの人生の質を変える可能性があります。是非、お試しください。
約50日 2000〜3000円
”歯周病細菌治療”ページも合わせて御覧下さい
ダイレクトボンディング 審美用強化プラスチック治療のご案内
歯科治療ではよくCR(コンポジットレジン)という材料を用い、むし歯治療を行います。
”歯科用のプラスチック”と患者さんに説明をさせていただいているものです。白い完成となりますが保険が適用となる治療法です。
ただ、このプラスチックは経年的に汚れがつきやすくなり、黄色く着色したり接着が壊されてしまいます。
もしこのプラスチックの周りやその中でむし歯の再発などが起こればさらに大きなつぎはぎのような修復となり、前歯であれば審美的にも大きな問題となってしまいます。
ここでは”審美用強化コンポジットレジン”という治療法をご案内します。
プラスチックによる治療が綺麗に少しでも長持ちしてくれたら、、、そのような願いに応えるのが審美用強化コンポジットレジン治療です。
審美用強化コンポジットレジンは、保険でのプラスチック治療に比べ強度が高いということ、変色が起こりにくいということ、スメアー層除去によるより確実な接着法を用いることで、”綺麗に長持ちをさせる”という目的を持つむし歯治療法です。(審美用強化コンポジットレジン治療は保険適用ではありません。保険でのCRプラスチック治療と同じような内容ですが、用いるCRの材質、接着法、拡大視野下での精密治療などが保険とは異なります)
1 以前に治した調和していないプラスチックが変色し、裏側にはむし歯ができていた症例

上は治療前の写真です。

審美用強化コンポジットレジンを用い治療を行いました。
前歯のむし歯もこのように綺麗で長持ちしやすい治療を行うことが再治療が必要となるまでの期間を遅らせ、歯の寿命を延ばすことにつながります。
2 前歯の間に隙間があるケース

右上のかぶせ物の不調和と共に笑顔の真ん中に位置する歯と歯の隙間を気にされていました。

前歯の隙間を審美用強化コンポジットレジンで埋めることで歯のサイズも調和する完成としました。
この治療に関しては歯を削るということをしていません。 当院審美用強化コンポジットレジン治療の長所の一つ、強固な接着は歯にダメージを最小限にするということを可能にします。
むし歯治療は受けずに済めば済むほど歯は良い状態で未来に残ります。
再治療を少しでも遅めることができるよう、精密なむし歯治療を行うことで前歯や笑顔を守ろうと努めています。
3 奥歯での審美用強化コンポジットレジン治療

20代女性、生えたての時にむし歯治療を受け金属がはまっていました。
下の歯でしたので見えるのを気にされていました。

金属とむし歯を除去し、審美用強化コンポジットレジンにて治療を終えました。
奥歯は審美的な要素よりも汚れのケアが難しくなり、咬む力もかかる場所です。
そのような状況ではより強固で壊されにくい環境をつくることが歯を守ります。
(奥歯では場合によってはこのような治療が適用ではないことがありますのでご相談ください)
一つ一つのむし歯治療から歯の寿命を変えることが可能です。
しっかりとむし歯治療を受けたいというご希望があればご相談ください。
・ダイレクトボンディングについて
むし歯を取り除きラバーダム下にてEDTA処理を行った後、強化コンポジットレジンにて充填を行います。歯の形態には意味があります。ダイレクトボンディングでは極力歯の形を再現することができるよう努めています。保険で用いられるCR治療との違いはラバーダムを行い強い接着を行うこと、材質が優れていることから変色や摩耗、咬耗しずらくむし歯再発もしにくい完成となります。ただ、奥歯で用いるとセラミックスに比べすり減りが起きやすく、また、欠けないとは言い切れないため再治療が必要になる場合があります。
治療回数期間:当日
前歯:18,000円 奥歯(歯間を含まないもの):27,000円 奥歯(歯間を含むもの):37,000円
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